スイーツは女性や子供に大人気ですが、それは日本に限ったことではありません。現在では世界のお菓子が比較的簡単に手に入るようになりました。そんな事情で欧州のお菓子などは比較的イメージしやすいですが、寒い国で有名なロシアではどんなデザートが喜ばれているのでしょうか。日本ではあまりピンとこないロシアの人気デザートを紹介します。
ロシアで人気の焼き菓子と言えば、現地の人がみんな「ハルヴァ」と言う声が聞こえてきそうです。とにかく素朴なこのハルヴァは、ナッツやヒマワリの種といった穀物を潰してペースト状にします。そしてそれに蜂蜜やバターを加えて焼き上げた物ですが、これが口の中に入れると優しい味わいを醸し出してくれます。中には一口サイズになった物がチョコレートでコーティングされていて、紅茶のお供にぴったりのデザートとして子供から大人までがその味わいを楽しんでいます。見掛けは少し、レンガのようですが見た目と異なって口の中であっと言う間に崩れてしまいます。
それから焼き菓子と言えば、もうひとつ忘れてはいけないのがトゥーラ・プリャーニクです。その名前からはどんなお菓子なのか見当もつきませんが、こちらも蜂蜜が入ったお菓子です。最近では練乳やジャムを入れて作っているところも多く、タイルのような長方形をしています。元々は17世紀にトゥーラという町で誕生したので
名前の由来となっている、伝統的なお菓子と言っても良いでしょう。生地にはさまざまな香辛料が入っていることもありますが、表面に図柄の刻印がされているのが特徴です。これは、かつてはこのお菓子の型を職人が作ったためだとされています。ひとつひとつが個別に包装されていて、何と会社の自動販売機でもお馴染みだと言うのですから、ロシアっ子の間で人気だというのも頷けます。ひとつ食べればかなりしっかりとお腹に溜まるので、ちょっと小腹が空いた時に2、3人で分けて食べると丁度良いかもしれません。こちらは、コーヒーとも良く合います。
やはり寒い国なので、このように昔から甘さがたっぷりでずっしりと重い焼き菓子が好まれるようになったのでしょうか。もちろん、焼いたお菓子ばかりではありませんが、もしもロシアのデザートを食する機会があるのなら、折角ですからカロリーのことは横に置いておいて、伝統的な焼き菓子を試してみてはいかがでしょうか。きっと納得の味わいを楽しむことが出来るに違いありません。